本日4月30日の天皇賞・春は3年ぶりに京都競馬場で開催されます。
過去2年も含めて過去10年の傾向を見ていきます。
傾向として前走、人気、脚質、枠順、血統、キャリア、前走馬体重の観点から検証していきます。
①過去の傾向
1-1 前走
前哨戦として日経賞(3月下旬 中山芝2500m)、阪神大賞典(3月中旬 阪神芝3000m)があります。
競馬場こそ違えど、条件が近いため、馬券圏内には圧倒的にこの2レースを使った馬が来ています。
30頭中10頭が日経賞、同じく10頭が阪神大賞典でした。ほかには春一冠目の大阪杯、有馬記念、ダイヤモンドステークス、AJCC等があります。
今年で日経賞、阪神大賞典以外の馬は
2ディープモンスター(金鯱賞)、
8トーセンカンビーナ、9ヒュミドール(ダイヤモンドステークス)、
14マテンロウレオ(大阪杯)、
15エンドロール(安房特別)、
16シルヴァーソニック(レッドシーターフ)です。
1-2 人気
5勝が2番人気です。昨年のタイトルホルダーがまさしく2番人気でした。
1番人気は ここ5年で言えば確実に走っていますが、その前は馬券外が多数あります。
今年は1番人気となったタイトルホルダーについては、1倍台後半と圧倒的な数字です。
1-3 脚質
前年は逃げや先行馬に実力馬がそろっていたため、そのまま前残りでした。
そもそもが阪神開催ですので、傾向が変わります。
以前の京都競馬場では中段あたりから上り3F上位の馬が飛んでくることが多かったです。
まさしくサンデー系に見られる上りを使える馬が強かったことがここでも見えます。
1-4 枠順・馬番
スタートからコーナーまで距離があることもあり、あまり関係はなさそうです。
1-5 血統
歴代の馬券内血統では、圧倒的にサンデーサイレンスが入っています。
昨年は稍重でしたが、3番人気で父オルフェーブルのアイアンバローズは5着でした。
1-6 馬齢
馬券内は若い4、5歳が多いです。たまに6歳がいます。
1-7 前走馬体重からの変動
プラスマイナス10キロ という大幅な変動がある馬は、2014年のフェノーメノのみです。
古馬レースですので、プラスマイナス4キロ以内の馬が多いです。
②菊花賞との関係は?
菊花賞と天皇賞・春はコースが基本的には一緒で3000mと3200mとかなり近いです。
ですので、5頭が計7勝を挙げているという結果が残っています。
ただし今年に関しては、菊花賞は阪神で実施され、天皇賞・春は京都での開催となります。
京都競馬場は2020年から改修していますので、4,5歳馬は京都競馬場の経験がないことになります。
3タイトルホルダーはGⅠ3勝が全て阪神競馬場ですので、阪神巧者であることは間違いないです。
しかし、阪神競馬場と京都競馬場は求められる適性が違います。
これは阪神大賞典を3連覇したゴールドシップが、天皇賞・春においては5、7着を経て1着となったことからもわかると思います。
京都競馬場は3コーナーに坂があり、他の競馬場とは違い、ゴール前に坂がありません。
これが大きな特徴であり、京都巧者であったトーセンラーのような馬が出てきてもおかしくないかなとは思います。
③良い傾向に当てはまる今年の出走馬
1-1 前走
項目に記載がない馬です。
1-2 人気
3タイトルホルダー、1ジャスティンパレス、13ボルドグフーシュ、6アスクビクターモアが有力です。人気薄が来ることはあまりありませんので、固いかなと思います。
1-3 脚質
サンデー系が入っている馬が上りを使って飛んでくることは述べましたが、ある程度前目にいなければそもそも距離が長いため届かないことが考えられます。
1-4 枠順
傾向としては、偏りはなさそうです。
1-5 血統
今回もサンデー系が非常に多く、父サンデー系以外は3タイトルホルダー(父ドゥラメンテ)、10サンレイポケット(父ジャングルポケット)、12ブレークアップ(父ノヴェリスト)、13ボルドグフーシュ(父スクリーンヒーロー)です。
ただ、今年は前日雨が降っていて、回復を見込んでも切れ味勝負が得意なサンデー系にはあまりいい状況ではありません。
1-6 馬齢
6歳以上を挙げると、4メロディーレーン、5アイアンバローズ、7ディープボンド、8トーセンカンビーナ、9ヒュミドール、10サンレイポケット、11ディアスティマです。
1-7 前走馬体重
当日ご確認ください。
まとめ
前哨戦として条件が近い日経賞、阪神大賞典があり、馬券圏内には圧倒的にこの2レースを使った馬が来ています。
しかし、当然ながら中山競馬場、阪神競馬場と京都競馬場は求められる適性が違います。
菊花賞と天皇賞・春はコースが基本的には一緒で3000mと3200mとかなり近いです。
ただし今年に関しては、菊花賞は阪神で実施され、天皇賞・春は京都での開催となります。
4,5歳馬は京都競馬場の経験がないことになります。
3タイトルホルダーはGⅠ3勝が全て阪神競馬場ですので、阪神巧者であることは間違いないです。
若い馬の固い決着が多いため、今年も人気馬で決まりそうです。