サクラローレルの戦績【ウマ娘】【実装】

ウマ娘
Red horse runs trot on the pasture

2023年4月10日12:00~より、「ウマ娘プリティーダービー」にて「サクラローレル」が育成キャラとして実装されることになりました。

同じく4月10日より連載開始となる 「ウマ娘プリティーダービー」シリーズの新作マンガ「ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム」(「少年ジャンプ+」「ヤンジャン!」「となりのヤングジャンプ」)の主人公として描かれるため、絶好のタイミングでの実装です。

ここでは、モデルとなった競走馬「サクラローレル」がどんな戦績を残したのか を中心に書いていきます。

 

①想いを背負った運命、デビューするまで

サクラローレルは 凱旋門賞を勝つ馬を作りたい というオーナーの想いから、1985年に凱旋門賞を勝った Rainbow Quest を父に、ローラローラの第2仔として、珍しい栃栗毛の毛色をまとい1991年5月8日に牡馬として誕生しました。馬の誕生日は1~6月ですので、遅い生まれということになります。

調教師の境勝太郎氏、谷岡牧場の谷岡康成氏ともにクラシックへと期待を寄せる一方、育成を担当した小島良太氏は細くて不格好と感じていました。

美浦の境厩舎へ入厩しましたが、成長が遅く、体質が弱かった(脚部不安や骨膜炎)ため、デビューは94年1月でした。同い年のナリタブライアンが3歳王者(現2歳王者)となった「朝日杯フューチャリティS」が実施された後です。

主戦騎手は小島太 元調教師。初戦の中山1600mを1番人気ながら9着、次戦の同条件戦も3着と足踏みしてしまいますが、3戦目に東京ダート1400mにて勝ち上がります。

2勝目を目指し、500万以下クラスに挑みますが、東京芝1600mを6着、中山ダート1800mを2着とまたも足踏み。94年3月末の中山ダート1800mを勝ち、6戦2勝でクラシックシーズンを迎えます。

②苦しんだクラシックシーズン

クラシック1戦目 皐月賞は賞金が足りず出走できませんでした。

次の日本ダービーも賞金が足りず、指定重賞の青葉賞(当時GⅢ、現GⅡ)へと出走。優先出走権を得る3着となるも、肝心の日本ダービーへは体調不良のため、出走できず。そのまま休養となりました。

秋は新潟競馬場の芝2000mの佐渡Sから始動し3着。菊花賞出場を目標に、優先出走権をとりに中山芝2200m セントライト記念(GII)へ出走。しかしながら8着と菊花賞への出走はかないませんでした。

その後は東京での芝1800m,2000mを連続2着となるも、京都芝2200mで3勝目を挙げ、12月中山芝2500mの冬至Sを勝利(2.33.5)して、よい勢いのまま古馬シーズンへと入ります。

この時期の中山芝2500mといえば、有馬記念ですよね。次週行われた有馬記念は、同期の三冠馬 ナリタブライアンが3馬身差の圧勝(2.32.2)。全くの同条件とみなす前提ですが、もし有馬記念に出走していたら7着相当でした。

5歳シーズンは中山芝2000mのGⅢ中山金杯を勝利、重賞馬となります。勝利後、小島騎手・境調教師が「春の天皇賞を目標にする」と語るほどでした。次走は東京芝2500mのGⅡ目黒記念、周囲よりも重い斤量ながらコースレコード決着の2着でした。

③再度の苦悩、栄光を手にした古馬時代前半

 

続く大目標の天皇賞(春)に向けての調整中に、両足骨折。命の危険まである という診断が下されます。命はとりとめるも、通常は復帰を断念する状態でした。

しかし境調教師は、引退せずに療養を選択、復帰目標を年末とするも、またも脚部不安ために、次年度春の中山芝1800m GⅡ中山記念での復帰となりました。

競争能力喪失に等しい状態から1年以上の間隔、さらに長距離から中距離どころかマイル挑戦、また主戦の小島騎手が調教師へ転身したため、横山典弘騎手へ乗り替わりもあり9番人気。レースは昨年の皐月賞馬 ジェニュインとの対決も、他馬を置き去りにする末脚で差しきり勝ち。

1年越しの挑戦となる天皇賞(春)。ようやく同期の三冠馬にして年度代表馬 ナリタブライアンへの挑戦権を得ます。加えて前年の年度代表馬 マヤノトップガンが参戦、この2頭が前哨戦 阪神大賞典でマッチレースを繰り広げたこともあり、どちらが勝つか の二者択一ムードでした。最終直線でその2頭が並び、外を襲い掛かったのがサクラローレル。「桜が満開だ、サクラローレル!」のアナウンスと当時に1着入選。1年越しの目標を達成しました。

④山あり谷ありの古馬時代後半、種牡馬時代

その後夏は無理をしないために休養し、秋は中山芝2200mのGⅡオールカマーから始動でまたもマヤノトップガンとの対決。重馬場の中、横並びの先頭集団を割って進出し3連勝しました。

続くは春秋天皇賞制覇を目標に、古馬三強といわれたマヤノトップガン、マーベラスサンデーと共に天皇賞(秋)へ1番人気で挑みますが、ここでは4歳馬初の天皇賞制覇を成し遂げたバブルガムフェローに敗北。そして有馬記念に挑みます。

有馬記念でも古馬三強対決で1番人気。最終直線で競う古馬2頭の外からまとめてかわし、有馬記念も1着入選。馬生をつなぎとめた境調教師の最後の有馬記念かつ初優勝でもありました。

7歳となり、順調なら年初から海外遠征が予定されていましたが、軽い骨折のため、天皇賞(春)へ直行します。またもや古馬三強対決ですが、今度はマーベラスサンデーとの叩き合いを外からマヤノトップガンにまくられての2着でした。

その後、亡きオーナーの夢だった凱旋門賞へ挑戦のためフランスへ。現地のGⅢ重賞フォワ賞へ参戦するも故障発生。日本に戻り種牡馬となります。

種牡馬としてはGⅡ日経新春杯、アルゼンチン共和国杯を制したサクラセンチュリーを輩出しています。

まとめ

かなりの素質馬ながら、他馬では引退するような怪我と戦ってきたサクラローレル。怪我をしても立ち上がり復活したところが、今回主人公に選ばれた理由なのだろうと思います。

ウマ娘のアニメ2期でも似たような境遇のトウカイテイオ―が主人公で、かなりの高評価でした。

同じように「ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム」も楽しめる物語になるはずですし、ウマ娘としての育成シナリオも楽しみですね。

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